生きてるだけで全肯定してくれるお姉さん あとがき


※このページには、「生きてるだけで全肯定してくれるお姉さん」のネタバレが含まれます。
実況動画でもいいので、4回目のイベントまで見てから読むことをオススメします。
また、本編4回目のイベント以上にショッキングな内容が含まれます。ご注意ください。


ネタバレを回避するためのお姉さん全身イラスト
足元が適当なのはお許しください

4回目のイベントについて

まず一言。
4回目のイベントの内容ですが、本当にごめんなさい
おそらく、このゲームを求めるユーザー層に対して一番やってはいけない内容を書いてしまいました。
本当にごめんなさい。

と同時に、この作品で一番書きたかった内容が4回目のイベントだったりします。
本作の制作コンセプトは「本編で上げてから一気に叩き落とす」。
お姉さんの甘い言葉の裏にある、ドス黒い闇……これが今作のテーマ。
そもそも、本編よりも先に書き終えたのがこのイベント。
特定の思想に偏らないように気を付けつつ、各方面に対して敵に回すような内容になるように注意しました。
それでも、若干社会主義っぽい感じになってしまいましたが……お姉さんにはそのような思想は無いはずです。

結果的には上手く行ったものの、こんな作品で本当に良かったのかはわかりません。
ただ、作者としてはほくそ笑む結果になりましたね。

本編について

前述の通り、本作の制作コンセプトは「本編で上げてから一気に叩き落とす」感じでした。
叩き落とす為には、まず十分に上げなければならない。
これから叩き落とすとはいえ、一時的にでもお姉さんに全肯定してもらい「プレイヤーの求めるもの」を提供する必要がありました。

……それを書くのは、本当に苦労しました。
4回目のイベントがあっさり書けたのに対して、本編は1週間かけてようやく千字書けたくらい。
そもそも、プレイヤーがどんな状況なのかわからないのに、どうやって肯定すればいいのか。
下手なことを書いたら、却って気分を損ねるのではないか。
普段書いてるキャラクター同士の会話とは違う難しさがありました。

それ以上に問題なのが、書いたテキストの良し悪しが作者には判断できないこと。
本作をプレイ済みの方ならわかると思いますが、お姉さんの裏の顔を知った状態で本編をもう一度プレイしても、その言葉の裏がわかってしまい白々しく感じる。
執筆中の作者の状況も、これに近い状態でした。
お姉さんの裏の顔を既に書いていて、その内容もわかってる。
というか、お姉さんのセリフに同意できない。

そもそも、この作品のお姉さんの表の顔のような主張には否定的な立場を取っています。
無条件に生きていいんだよという主張に対して反成長的なメッセージ性を感じており、誰それ構わず自己肯定感を持たせる風潮にはうんざりしています。
こういう主張をする人も嫌いだし、これを受け入れる人もこう言う言葉を求める人も嫌い。
その意味では、本作のお姉さんも嫌いな要素が多いです。
正直、4回目のイベントで見せた裏の顔とおっぱいのおかげで嫌いになってない状況。

もっとも、テストプレイヤーさんや実況者さんの反応を見た限り、概ね好意的に捉えられる内容は書けたようです。
私でも、こういうテキストが書けるんだなぁ……。

キャラ紹介

普段の作品では、あとがきでキャラ紹介をするのが通例。
今作でもお姉さんの設定について書きたいのですが……そもそも設定らしい設定がないんですよね。
よく考えたら舞台がどこなのかも不明。
なぜプレイヤーに話しかけてるのか、ゲームの登場人物なのにプレイヤーのことを認識できるのかも不明。
4回目のイベントで語られたような思想に至った経緯も気になるところですが、これも不明。

ただ一つ言えるのは、彼女は美人だからと言う理由でちやほやされたわけではないこと。
何やら色々と過去がありそうですが、その辺の設定がないので想像にお任せします。

作品の評価について

4回目のイベントを含めて、ある程度の批判や低評価は覚悟していました。
そもそも、本編で上げてから一気に叩き落とすコンセプトを考えると、低評価をつけることで完成するところはあるかもしれません。
そして、批判や低評価なんて、DL数が伸びないことと比べればまだマシな結果。
公開した作品のDL数が伸びない……それは作者が常に怯えていることでもあります。

……で、本作の評価ですが。






作者の意に反して、概ね好評でした。
なんで?

さいごに

本編のシナリオファイルが1665文字に対して、このあとがきが1742文字。
本編より長いあとがきって何なの?

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